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究極のビジネス英会話上達法 体験からの秘訣を公開                                      20141230

公平良三著 ソーテック社 1988年2月発行

まえがき   目次

まえがき

 

本書は、英会話が不得意な30歳以上のビジネスマンのために書かれたものである。したがって、英語を仕事の道具(tool)使う人のために書かれたものであり、英語を職業としようとする人は対象外である。

ビジネス英会話は難しいものであろうか?

答えは、Yes and Noである。

従来から行われている英会話の習得法を行う限り、難しいものである。とくに、30歳以上の、毎日のビジネスで忙しいビジネスマンにとっては、時間的にいっても、極めて難しい。

一方、正しい完璧な英語を目標とせずに、英会話をビジネスの道具と割り切って、通じることを目標にするならば、一寸頭を使うことにより、誰にでもできるのである。

アメリカのロサンゼルスに住む、日米間ビジネスのコンサルタントである私は、日本企業の方とアメリカ企業を訪問することが多い。

こうした英語による商談において、優秀な日本のビジネスマンが英会話ができないために、その能カを100%発揮できない場面に、何度も居合わせた。

本人も、さぞ辛いであろうが、その人の日本での能力を知っている私としては、はたで見るのも辛いものである。

もちろん、私は、できる限りの通訳をするのだが、通訳を通じての商談には限界がある。ここ一番という時、当事者からも、一言ほしいことがあるのだ。


私は、前著『ビジネス・ブレーンが書いたアメリカとのビジネス成功法』の中で、日本人ビジネスマンがアメリカの空港に着いた瞬間に、その能力が、半分から100分の1に低下してしまうと述べた。

その理由の半分は、英語であり、あとはアメリカに関する情報不足のためである。

日本では、いかに優秀なビジネスマンでも、耳が聴こえなくなり、口がきけなくなれば、ビジネスマンとしての、仕事の能力は低下してしまう。

英語は、今や世界語であり、ヨーロッパでも、東南アジアでも、外国とのビジネスには、広く使われている。

世界語といえば、最近会ったニューヨークに3年、ロスに3年駐在している、インターナショナル・ビジネスマンから、おもしろい話を聞いた。

「世界中のビジネスマンの間で、最も広く使われている言葉は、何だと思います?」「それは、ブロークン(不完全)イングリッシュですよ。」

まさにその通りで、アメリカや英国その他の英語圏のビジネスマンを除けば、世界中のほとんどのビジネスマンは、ブロークン・イングリッシュを使っているのである。

私は、アメリカで、仕事をしているコンサルタントであるから、よく昔から英語ができたのではないか、と誤解されることがある。

しかし、先に触れた私の前著の第4章は、「ビジネス英語征服法−私もまた全く英語が話せなかった」であった。

 


私は、もともと理工科系の出身で、ビジネスの世界に進んだ者であり、英語の専門家ではない。高等学校までの英語を普通に勉強しただけで、英会話のレッスンをほとんど受けていない。

実は、何を隠そう、英会話学校の落ちこぼれなのである。若い頃、何回か英会話スクールに入学したが、1ヶ月以上続いたことがない。

何故ならば、先生が、発音とか文法の細かいこと(例  athe, offor, 過去形か現在完了)を言いすぎるのと、クラスにベラベラ英語でしゃべる者がいたので、私は深く傷ついて、英会話スクールをやめてしまったからだ。

したがって、私のビジネス英会話は、全くの自己流である。

28歳の時、初めてアメリカに出張した。そして、34歳の時から、アメリカに住むようになり、仕事上の必要に迫られて、止むを得ず工夫した自己流の英語なのである。

にもかかわらず、私のクライアント(お客様)から「英語がうまいですね」と、お誉めの言葉をいただくこともある。

私は、これをお世辞であると聞き流してきたが、一部の正直な方から「難しい表現を使わないから、私にはわかり易いですよ。安心して聞いていられますね」とか、「発音は典型的日本人のものだが、それにしても、単語だけはいろいろ知っていますね!」と言われて、わが意を得て、本書を書くことになったのである。

私の持論は、「ビジネス英語はVocabulary(語い)が全てで、あとは、これを駆使して、簡単な構文でしゃべる」である。

また、先ほどのお誉めの言葉を、私なりに解釈させていただくと、私のもう一つのポイントが、「発音は気にしない。ジャパニーズ・イングリッシュで良いから、自信をもって、ハッキリと言う」であるからこそ、私のクライアントは同じ日本人同志で、良くわかったのだ。

それでは、私の英語と先生の教える英語とでは、何が違うのか?

英語の先生の英語は、文法と発音をうるさく言って、口元のトレーニング(発音・文型の反復練習)を行い、正しい英語が反射的に出るのを目標としている。

これに対し、私の英語は、vocabularyを増やすことに全力を上げ、文法と発音を全く気にしないで、頭で良く考えながら、ポツポツとしゃべるのである。

どちらが良いか?言うまでもなく英語の先生の方法である。

ただし、日常英会話をマスターし、その応用であるビジネス英会話まで、見事にたどりつければである。

この長い道のりをとれるのは、時間が比較的自由になる、若い方か失業中のビジネスマンである。

あなたが、30歳を超える現役のビジネスマンならば、今さら、発音を良くするための膨大な時間、文型の反復練習などをやっている時間があるバズがない。

たとえ、あったとしても、英語などに費やさずに、金儲けのネタでも考えるか、アメリカについての情報でも勉強した方が、ビジネスマンとしては、成功するであろう。

本書は、以上のような背景で、英語をtool(道具)として必要とする現役のビジネスマンのために、書かれたものである。

したがって、英語の先生からは、お叱りを受ける英語もあるだろうが、アメリカ人ビジネスマンに通じることは、絶対である。

何故なら、本書の英語は、すべて著者がアメリカのビジネスの現場で、実際に使用して、実証してきたものばかりであるからだ。

言うならば、本書は、著者の20年に及ぶ、英語との悪戦苦闘の中間決算書なのである。

本書の内容は、第1章では、ビジネス英会話の秘訣を12条にわたって述べる。

これは、著者が主張する「英語の先生のぺースで、ただヤミクモに、英語を学ぶこと(多くは覚えること)に入る前に、ビジネスマンの英会話の学び方について、方法論を検討することが、必要である」を、具体的に展開したものである。

忙しいビジネスマンが、英会話の修得に費やすことができる時間は、限られている。したがって、ビジネスのための英会話の修得法は、ビジネスを行うことに、的を絞り込んだ、効率的なものでなければならない。

著者としての私の願望は、第1章を読まれることで、読者の方の英語が、突然、今までの2倍も、良く通じるようになることである。

また、今後のビジネス英会話修得の、効率が2倍以上、上がることである。

2章と第3章は、既存のビジネス英会話の本と同様、多くのビジネス英会話の文章とvocabulary(語い)を学ぶことを、目的としている。

しかし、例文とvocabularyの選択にあたっては、アメリカでのビジネスの第1線に働く者として、できる限り、実践に役立つこと、およびアメリカでのビジネス情報の修得にも役立つことを、心がけた。

4章は本書で使用したvocabulary集であり、本書を読む際に辞書として使っていただくこと、および後でビジネス基本vocabulary集として、ご使用いただくことを目的としている。

本書が、無味乾燥の英会話の本にならなければ、著者の幸いとするところである。

 

19881月カリフォルニア州ロサンゼルス郡レドンドビーチ市にて公平良三

 

目次

第1章ビジネス英会話克服の秘訣12

1頭を使って学び,頭を使って英語をしゃベろう

2文法を気にしないでしゃべろう

3発音は気にせずしゃべろう,でもアクセントは重要

4自信をもって大声でハッキリしゃべれば通じる

5頭だけでなく,体も使おう!目,首,手,指を総動員せよ

6簡潔でロジカル(論理的に明解)な文章をしゃべろう

7通じない時,自信のないことは,言い方を変えて2度言おう

8英語だけでなく,アメリカに関する情報を身につけよう

Vocabulary(語い)がビジネス英会話のすべてである

10英単語の特徴を知れば頭でVocabularyが増やせる

11ヒアリングは習うより慣れろ,しゃベることで補え

12英会話の上達は,ともかくしゃべる・・・勇猛果敢に攻めるのみ

2Vocabularyを増やそう−−ビジネスの例文で覚える話題別重要単語−−

l訪問・商談の目的をハッキリ伝えよう

2会社の歴史と概要を説明しよう

3製品の話をしよう

4工場と生産の話をしよう

5販売について話をしよう

6価格について話をしよう

7会社の業績・決算の話をしよう  

8組織・人事・採用の話をしよう

3章多くの表現を身につけよう−−ビジネス必携表現のまとめ−−

              l賛成・同意と反対・不同意の英語を覚えよう

2依頼・要求と了承・拒否する英語の表現を覚えよう

3状態・結果・頻度・可能性を表す英語の表現を覚えよう

4感情・気持ちを表す英語を学ぼう

5時間的関係を表す英語を学ぼう

6文と文を結ぶ接続詞を上手に使おう

7文章を短く切ることを身につけよう

8数字に関する英語に強くなろう

4章ビジネス基本Vocabulary

1カテゴリー別ビジネスvocabulary

会社一般に関するvocabulary

製品に関するvocabulary

工場・生産に関するvocabulary

販売に関するvocabulary

価格に関するvocabulary

経理・財務に関するvocabulary

2アルファベット順ビジネス集vocabulary

 


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