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2016年の英語版の日本語版が出版されました!

日本の敗因21をマトリックスとして追加

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日米4人の兵士の日記・証言による悲惨な戦いの真実

Richard Meadowsリチャード・ミドウ (米国海兵隊),

市川源吉(海軍) 岡赴P城(陸軍) 井手口義雄(海軍) 

「サイパン島陥落」            

コンサルタントが警告する
現代にも残る、負けるべくして負けた日本の敗因21と
今後同じ過ちを繰り返さないための提言

 公平良三・Dougles Westfal 著 2015年8月発行

 

 

はじめに(text) はじめに(本)

目次(text)  目次(本)  おわりに(本) 著者紹介(本)

はじめに

 今年は1945年の太平洋戦争敗戦から70年を迎える。ここで

敢えて「終戦」と言わず「敗戦」というには理由がある。言葉とは

恐ろしいもので、勝手に一人歩きしてしまう。終戦というと、太平

洋大戦が終わったことになり、日本が重大な過ちを犯して、300

万人の尊い人命を失い、国土のほとんど焼土にしてしまったという、

大失敗をした事実が薄れてしまう。

 一方、敗戦といえばいつの時代になっても、敗れたのであって原

因があることが明らかになる。敗戦後70年の間に、太平洋戦争で

の戦闘についての多くの本が出版された。

 しかし、これ等の本は戦争の悲惨さを後世に伝えるために書かれ

たもの、戦いの経過を書いた戦記物が多く、敗れた原因を分析して

現代に活かす提言を行ったものは少ない。本書は実際にサイパン島

の戦いで戦った日米4人の兵士達の目線で書かれた記録に基づいて

サイパン島の戦いの細部を明らかにし、更に日本国としての敗因を

分析しようとするものである。

 何故、敗戦の1945年の前年6月のサイパン島の戦いに注目す

べきなのか、理由は次の通りである。日本は、1941年12月8

日のハワイ・オアフ島の米海軍基地であるパールハーバーの奇襲に

成功し、その後も南方戦線まで破竹の勢いで勝ち続け、全国民の熱

狂の中に、北はアリューシャン列島から、中国の満州、南方にまで

戦線を広げてしまった。

 しかし、兵站( ロジスティクス) の能力不足のため、1943年

後半から旗色が悪くなってきた。そして1943年11月のタラワ

島が陥落し、1944年6月には日本まで2400のサイパン島が

陥落した。

 この2400qの距離が、当時開発が終わったばかりの航続距離

6000qのB29という爆撃機が日本本土に対して無給油での爆

撃を可能にしたのである。そして、このB29が一年後の1945

年8月に、開発が終わったばかりの原子爆弾を載せて飛来し広島・

長崎に原爆を落とした。

 もし、当時の日本における戦争指導部がこのサイパン島の地理的

な重要性を理解し、戦艦大和で代表される戦艦の戦いの時代から、

航空機の戦いに変わっていたことに気が付いていれば、サイパン島

を決戦の場としてもっと多くの兵器と兵士を集中配備しておいた筈

である。

 ところが実際に起きたことは、サイパン島陥落の1944年にな

るまでは、当時の日本軍の縦割り組織のため、陸軍は「サイパン島

は海軍に任せておけ」として、サイパン島に陸軍を配置していなかっ

た。1944年になりサイパン島の重要性に気づき、急遽陸軍を送っ

たが、すでに制海権は米国が持ち、多くの輸送船が米軍の魚雷で沈

められ、兵員・兵器・弾薬の補給はできなかった。

 この結果、第3章のサイパン島の戦いでの日米の兵士の証言ある

ように、日米の戦力の差は圧倒的なもので、とても精神力でカバー

できるものではなかった。

 本書は、サイパン島の戦いでの戦力の差を兵士達の証言で明らか

にするだけでなく、兵士達はどうして兵士になり、何を考えて戦っ

ていたかも明らかにしたい。更に、本書ではなぜ300万人もの日

本人が犠牲になったのかも明らかにしたい。

戦いに負けたから、犠牲者が出るのは当然だという考えは当たらな

い。当事の日本の戦争指導者が欧米諸国の指導者のようにまとも

だったならば、戦いに敗れても太平洋の犠牲者は半分で済んだ筈で

ある。具体的には日本軍には国・前線の軍隊の司令官、また、兵士

個人に「降伏」するという選択がなかったことである。

 欧米では第一次世界大戦の後、国民の命を守るため「ジュネーブ

条約」という戦時の捕虜取り扱いに関する条約が結ばれていた。 

 この条約の前提は、戦争は国と国との争いであり勝ち目がないと

分かった時点で現場の判断で降参をして、尊い人命を守ろうとする

ものである。

 日本は、「日本軍には降伏はあり得ない」として、この条約を批

准しなかった。ジュネーブ条約では軍隊でのトレーニングとしてこ

の条約を兵士に徹底することを義務付けている。一方日本では、兵

士に「生きて虜囚の恥しめをうけるより、玉のように死ね」なる「戦

陣訓」を叩き込んだ。

 一方、本書に登場する日本兵がいかに祖国( すなわち天皇) に対

して忠誠を守り、困難な戦況下で、一糸乱れずに働いて尊い命を国

のために捧げたことも評価しなければならない。

 第1章では、日本の近代史(明治維新以後)をご存知でない方の

為に、日清・日露・第一次世界大戦・シナ事変・日中戦争、そして、

太平洋戦争の開戦・戦線拡大と敗戦までの経過を要約する。

 第2章では、サイパン島の戦い以前の、日本が占領した南方島々

への米軍の反撃であるタラワの戦いにおける米海兵隊員のRichard

Meadows の証言で明らかにする。

 第3章では、1944年6月15日の米軍上陸までのサイパン島

での日本兵3人の証言であり、特に市川源吉さんの日記の原文のコ

ピーを含めて日本兵の行動・考えていたことを明らかにする。

 第4章では、米海兵隊上陸の激戦についての日米3人の兵士の証

言の証言で、サイパン島の戦いでの日米の兵力の差をあきらかにす

る。

 第5章では、サイパン島陥落後の、日米3人の証言と、共著者で

ある歴史家のDouglas Westfal の米国側から見た終戦までの戦略と

経過を述べる。日本全土の空襲・米英ソ連三カ国の密約・原爆投下・

終戦について解説する。

 第6章では、日本の敗因について考える。著者は、本書を執筆し

ている間に、日本の敗因について考えて書き出したが、21項目に

もなった。このほとんどが現在の日本でも存在し、国・社会・企業

などで多くの問題の原因となっていることに、気が付いた。

 日頃、企業の多くの問題を見てきたビジネスコンサルタントとし

て、警鐘を鳴らさざるをえないので、第6章では、これらの21の

敗因を述べる。著者が強調したいのは、敗戦から70年経った現在

でも、殆ど同じ原因で相変わらず、社会・国・企業・個人のレベル

で様々な問題がおきていることである。

 こうした問題に付いて、同じ過ちを繰り返さない為に、私なりの

具体的な解決策を提言する。もちろん、元理系のコンサルタントの

独断と偏見に基づくものであるのは言うまでもないが、これをたた

き台にして、皆様の問題の認識と解決策の議論が始まれば、著者と

しては嬉しいかぎりである。

 本書は昨年米国で出版された英語版の日本語版であるので、米

国側からの豊富な資料を含んでいる。

目次 (text)      目次(本の目次)

  1. 太平洋戦争とは何だったのか

1 明治維新以降、明治・大正時代の日本の戦争

  日清戦争・日露戦争・第1次世界大戦

2 昭和時代の太平洋戦争の開戦前への経過

3 平洋戦争への開戦までの国策の決定の経過

4 太平洋戦争の戦線拡大への経過

5 終戦への過程

第2章 1943年米国軍の北上、タロワの戦い

米国海兵隊員Richard Meadowsの証言

第3章 1944年6月までのサイパン島

市川源吉のサイパンでの日記

岡崎輝城さんの証言

井手口義雄さんの証言

第4章 米国軍上陸作戦開始からサイパン島陥落まで

 日米3人の兵士の証言から見るサイパン陥落までの記録

  1 15日米軍上陸

  2 16日未明の日本軍の反撃

  3 16日の米軍の攻撃

  4 井桁敬治少将の兵力の再配置

  5 ヒナシス丘とアスリート飛行場の攻防

  6 マリアナ沖海戦と米軍の展開

  7 タッポーチョ山陥落

  8 日本側の作戦会議、日本の4将軍の自決と玉砕攻撃の決定

第5章 サイパン島陥落後の日米の兵士達

★岡崎輝城、米軍の捕虜となり2年半の収容所生活

★歴史家のDouglas Westfallの解説、B-29の日本本土空爆Bー29による日本本土の空襲

★井手口義雄、ジャングルに2年半潜伏

Richard Meadowsの証言、沖縄へ

★歴史家のDouglas Westfallの解説、ヤルタ会談、原子爆弾

★岡赴P城の証言

★井手口義雄の証言、投降

Richard Meadowsの証言、長崎

 

第6章 日本の負けるべくして負けた21の敗因と今後同じ過ちを繰り返さないための提言

1 長期的な国の方針、戦略がなくその場限りの場当たりの対応

2. 明治維新後の体制の設計不良と運用の間違いと不適格人材

3 日清・日露戦争勝利の過信、勝因の分析不足

4 経済不況と政治・政府不信

5 長期ビジョンを持つ強い指導者・リーダーの不在

6 情報戦で敗れる、情報分析の不足

7 外交力不足

8 空気(故山本七平氏が提唱)に弱い、マスコミの責任が重大

9 国・組織内部ベクトルの向きが揃っていない

10 米国の国力・民意の読み違い

11 ソ連の国情に対する無知

12 終戦のやり方を考えずに開戦した

13 動き出したら止められない

14 ロジスティックスを考えない

15 精神論に頼りすぎる、竹槍で機関銃には戦えない。

16 技術力・工業力で米国に負けた

17 陸軍と海軍・外務省と陸海軍で情報を共有しなかった2チャンネル外交

18 現地からの情報の軽視と長期的計画なしの決定

19 全員一致・本音の議論なしの先例を重んじる決定プロセス

20 人命軽視(他人・自分)と降伏しない戦争

21 欧米人の異文化・異人種に対する偏見を見落とした

 

おわりに(本)

 

 

 

 

 

 


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