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公平良三から 出版のお知らせ 1998 12 月 扶桑社新書041      20141230

私は70歳になりましたが、まだ日米をかけ廻っています。この度、扶桑社(フジTVの子会社)より依頼され本を出すことになりました。本の内容は、これ迄の「現役」と「シニア」の間に、自分のペースで仕事をしながら、60歳以降を楽しく生きる「プレシニア」ライフの提言です。

目次  まえがき   

プレシニアは、健康の許す限り、ビジネスを行うことで、世の中との係わり合いを持って楽しく生きてゆけます。以下は、著者として考えている対象の読者層にお伝えしたいことです。

30-40代の方:自分の今後の生き方を考えるきっかけにし、将来に備え現在何をやっておくべきかを考え・実行する(例、自営・独立の準備など)

50代:本書が提案する定年後のための準備を始める。

60:現在働いているとしたら、今後を考えて仕事と生活(住居・車・支出・食生活等)を見直す。また、プレシニアを楽しむための前提である健康についても見直す。

 

プレシニアとは?               

 

「定年までに考えておくこと」プレシニアという新しい生き方 扶桑新書041 2008

まえがき

私は今年七十三歳になる。
しかし、私は自分が「シニア」だという自覚はまったくない。
 なぜなら、私は定年を迎えるずっと前から組織を離れて仕事を続けており、年齢で区切りをつけられるという経験がなかったからだ。
  医療の進歩で寿命は延び、科学技術とIT技術の発達で人間の能力の限界は格段に広がった。
 個人差はあるだろうが、七十歳はまだまだ「現役」でいられる年齢だ。
 それなのに企業の定年は相も変わらず六十歳、よくて六十五歳という状況である。
運のいい人は再就職の口をみつけるかもしれないが、それだって八十歳とか九十歳まで働かせてもらえるわけではないだろう。
 多くの人は、働く意欲も能力もまだ充分あるにもかかわらず、六十歳という一律のラインで会社をやめさせられ、翌日からは「シニア」と呼ばれることになる。
「年齢で引き際を決められる」という不文律から離れられない限り、問題の解決にはならないのだ。
 ではどうしたらいいのか。
 まずは、「現役」と「シニア」という二分法を疑うことから始めてほしい。
 六十歳で「悠々自適のシニア」になるのが早いというのは多くの人が感じていることだ。
 人によっては七十歳、八十歳でも「早い」と思うかもしれない。
 そこまでいくと体力や気力にも個人差が出てくるので、いちがいに線をひくことはできない。が、一方で、その年まで若いときと同じような形で働く必要があるのか?と考えると、「現役」のまま通す必要はないという事実に気づくだろう。
 「現役」でもないし、「シニア」でもない。
 そんな時代が両者の間に存在してもいいのではないか。
 私はこの狭間の時代を「プレシニア」と名付けてみた。

 プレシニアライフの特権は「三つのフリー(自由)」である。
 まずは「時間からのフリー」。
決まった時間にタイムカードを押したり、決まった日数出勤する必要はない。出張の帰りに途中下車して温泉に一泊することもできるし、休日はとても混んでいて行けない場所に平日に遊びに行くこともできる。満員電車で気分を悪くすることもない。二十四時間をどのように配分して生活するか、それはあなたの自由なのだ。
 次に「場所からのフリー」。
 これはITの発達で可能になったことだが、今はオフィスにいなくてもほとんどの仕事をこなすことができるようになった。
 最近は、サテライトオフィスなどで自宅で仕事をする会社員も増えているが、まだまだ「決まった時間に決まった場所に出向かなければ仕事ができない」人が圧倒的多数だ。
 プレシニアはさらに進化し、自宅以外でも仕事をすることができる。空港や駅での待ち時間、新幹線の中、宿泊先……どこを仕事場にするのかはあなたの自由だ。
 そして最後は「ストレスからのフリー」。 
サラリーマン時代は、お金のために人間関係や過剰なノルマなど、多くのストレスに耐えなければならなかった。
 しかし、プレシニアはお金のためだけに働くわけではないので、そのようなストレスに縛られる必要はない。
 「最初から欲張らない」 「背伸びはせずに、楽しく仕事をする」まずはそこから始めてみて、「うまくいったら規模を大きくする」くらいの柔軟性をもってスタートすることをお勧めしたい。
 「時間」「場所」「ストレス」からフリーになって楽しく仕事をする──。
 拘束だらけのサラリーマンからみると夢のような生活だが、当然のことながら、なにもしないでこれらの特権が手に入るわけではない。若い時から準備をしておかなければならない。